導入費用と償却について
太陽光発電の導入費用について
太陽光発電は環境に優しく、省エネにも役立つシステムだとはわかっていても、初期設置費用がどの程度かかるのかという点が気になるところです。
太陽光発電にかかる費用の内訳は大きくわけて以下のようになっています。
①太陽光発電機材費用
・太陽電池モジュール
太陽光発電のメインともいえる機材で、住宅用に使われるものは、シリコン太陽電池がほとんどです。太陽光発電システム機材の費用の約6割~7割を占めます。構造は、基本的には、セルと呼ばれる太陽電池部分を強化ガラスのフレームで覆ったもので、太陽電池の裏側からは、+端子と -端子のケーブルがついた構造となっています。
・接続箱
太陽電池モジュールで発電された直流の電気を、ひとつにまとめます。
集めた電気は、パワーコンディショナへ送られます。 シャープ製品の場合は、接続箱機能はパワーコンディショナに内蔵されています。 
昇圧回路付のものは、かなり高額なため、昇圧回路の有無で太陽光発電システムの全体の費用がかなり変わってきます。
太陽電池はいくつかの枚数を1回路と区切り、同じ枚数の回路でシステムを組みます。
例えば、3枚1組で4回路12枚のシステム。5枚1組で4回路20枚のシステムという具合です。
もし割り切れない枚数を設置したい場合に使うのが、昇圧回路というものです。
・パワーコンディショナ
太陽電池モジュールで発電された直流の電気を、家庭で使用できる交流に変えます。
設置場所は、シャープの場合は基本室外設置。その他のメーカーは、室内設置となります。
太陽光発電システム自体、長寿命な製品なのですが、パワーコンディショナや接続箱は電化製品ですので、先に寿命がきてしまいます。耐用年数は、10~15年といわれています。
・モニターリモコン
太陽光発電の発電した量、電気を購入した量などを表示するモニターです
基本的にオプション品で、無線式カラーモニタも多く、特色も各メーカーごとで大きく違います。
・屋根用架台
太陽光発電は、設置する建物の屋根によって大きく値段が変わります。
・スレート屋根 一番、設置費用の安い屋根です。カラーベストやコロニアルなどの名前の屋根もこれにあたります。
・金属屋根 スレート屋根より、ほんの少し高い設置費用となります。だいたい3kwのシステムで2~3万円程度の価格があがる程度です。そのかわり、金属屋根に設置する場合、太陽光発電の断熱効果の恩恵がより強くわかりますので、設置の恩恵は大きいと思います。
・瓦屋根 瓦の形状や大きさによって様々な施工方法や架台があり、瓦の種類によって金額の幅が大きいです。
日本瓦などの和瓦だと、スレートに比べ、だいたい3kwのシステムで5~10万円程度、価格が高くなります。
洋瓦や、セメント瓦などは、スレートに比べ、だいたい3kwのシステムで10~20万円程度、価格が高くなります。
これは、使用する架台の値段も高くなるのもありますが、施工に熟練の技術が必要なのと、施工自体に手間が増え工事時間がスレートなどに比べかかるので、割高になる傾向にあります。
瓦屋根の場合、瓦の種類などで施工の仕方などが変わりますので、出来るだけ瓦のメーカーや商品名などの情報がありますと、より正確なお見積りとなります。
・陸屋根 ビルの屋上などの屋根などがこれにあたります。防水補強や架台の重量に耐えられるようにコンクリート基礎補強などが必要になります。他の設置方法に比べ基礎工事などの太陽光発電を設置するための下地作りが必要だったり、架台の部材が他の設置方法に比べ多いので太陽光発電自体の設置費用も割高になるのが特徴です。建物の構造などで値段が大きく変わってしまいます。スレートに比べ、だいたい3kwのシステムで20万円~以上高くなってしまいます。
陸屋根の場合は、金額をより正確にするために現地調査は、必須です。
・専用ケーブル類
太陽電池とパワーコンディショナを繋ぐケーブルなどです。防水対策などが施されていたり、高寿命化するために、品質の高いものが使われていたりしますが、システム全体の金額に比べたらそれほど大した費用ではありません。
・売電メーター
売電用のメーターです。太陽光発電を設置すると、今までの電力を買うメーターの他に、電力を売るメーターが必要になります。関西電力に電力の受給契約の申請を出すことで設置できます。費用は、モノにもよりますが、1万~程度です。
②工事費用
設置工事
太陽光発電の屋根に架台を取付する作業や、太陽電池を架台に取付する作業など、住宅に太陽光発電を設置する作業全般です。 架台と同様、屋根の材質で工事にかかる手間や工事時間が違いますので、工事費用にも違いがあります。基本的に、スレート屋根が一番割安な工事費用となります。瓦屋根は、架台と同じく少し高めで、折半屋根や、陸屋根の工事費が一番高くなります。
電気工事
太陽電池やパワーコンディショナなどの電気工事です。ブレーカーに太陽電池から発電した電力を引き込んだり、パワーコンディショナの設定や接続を行ったりします。 また、分電盤などを取り付けたりなど電気配線などの工事で太陽光発電システムを既存の電気配線に増設します。
足場工事
太陽光発電の設置作業は、高所作業ですので安全対策として足場の設置が法律で義務づけられています。新築などで、足場を借用出来る場合は、その分設置費用は安くなります。
③各種書類手続費・その他費用
電気契約の申請や補助金申請、10年保証等その他諸々の書類手続き費用、現場管理などの雑費や諸経費にかかる費用です。
・導入費用の内容は以上のようになっていますが、設置される建物が新築か否か、屋根の形状や素材によっても違ってきます。尚、発電容量の少ない場合は割高となります。
一般家庭での年間の消費電気量の平均的な数値は約3,600kwとされており、太陽光発電システムが1kwにつき年間約1,000kwを発電できることから、発電容量は4kwが主流のようです。
太陽光発電の1kwあたりの設置費用はおよそ55万円~65万円ですので、4kwの発電容量の場合には概ね220万円~260万円程度の初期費用がかかることになります。
発電量と償却について
太陽光発電の発電量は各社メーカーによって差があります。基本的には、単結晶タイプと多結晶タイプでは発電量は単結晶タイプの方が多くなっておりますが、価格的には多結晶タイプの方が安くなっております。
ここで、単結晶タイプのサンヨーと多結晶タイプのシャープの比較をしてみました。
サンヨー
大阪市でHIT太陽電池NKH215を設置の場合の年間予測発電量。
○ 発電量の自家消費量と売電量の比率は40:60とし、それぞれの単価は24円/kwh、48円/kwhで算出。
*: 当初は住宅用は48円/kWh、非住宅用は24円/kWh。(平成23年3月末までに買取りの申し込みをされた場合)燃料電池発電など自家発電設備併設の場合は住宅、非住宅それぞれ39円/kWh、20円/kWh。
4.3kWシステム[モジュール枚数:20枚・太陽電池設置面積:25.7㎡:重量300kg]
年間予測発電量 5,025kWh 「1kw当り1,169kwh」
電気料金に換算すると 19.3万円/年
CO2排出削減量 1,580kg-CO2
4kWシステムに換算すると、年間予測発電量4,674kWh、電気料金換算すると17.9万円(注1)、太陽光設置面積23.9㎡、重量279kg
(注1)自家消費(年間発電量4,674×0.4×24円)+売電(年間発電量4,674×0.6×48円)=179,482円
シャープ
大阪府で3.91kWシステム設置の場合の年間予測発電量は4,234kWh(推定)。 「1kw当り1,083kwh」
太陽電池設置面積:27.1㎡:重量328kg
電気料金に換算すると 16.3万円/年 (注2)
(注2)自家消費(年間発電量4,234×0.4×24円)+売電(年間発電量4,234×0.6×48円)=162,585円
4kWシステムに換算すると、年間予測発電量4,331kWh、電気料金換算すると16.6万円、太陽光設置面積27.7㎡、重量335kg
・サンヨー4kWの場合
サンヨーの4kWの太陽光発電を260万(税抜き)で導入した場合、税込みでは273万円となります。
堺市在住の方の場合で補助金は国より28万円、堺市より28万円、となりますので、実質負担は217万円となります。
より、年に17.9万円の経済効果がありますので、10年で179万円償却され未償却は38万円となります。
11年目以降の買取価格は24円となると仮定をしますと年間の経済効果は11.2万円になりますので約3.4年で38万円は償却なります。
従いまして、13年で導入費用は償却され、14目以降は年11.2万円の利得となります。